#1 ダメな会議の典型

中村部長 「よし、会議の冒頭でも言ったけど、今日は、いつもの事業部リーダーOKR進捗の他に、新しく事業部に入ってくる新人を、どのチームに配属するかを議題として話し合いたい。幹部会議で頑張って交渉して、なんとか2名うちの部に入れてもらえるようになったので。みんな人が欲しいと言ってただろ?」

田中営業第一TL「部長、2名うちにください」

中村部長「ちょっと待て。結論を急ぎすぎだぞ」

田中営業第一TL「いいじゃないですか。一番売上に貢献しるのは営業第1なんですから」

中村部長「その気持ちもわかるけど。他のチームも少ない人員で大変なんだ。他に、人が欲しいところはないのか?」

発言がなく、全員だまっている会議室。

山下マーケTL(心の声) 部長は一応意見聞くけど、最後はいつも部長の一存できめるしな・・・

小林営業第二TL(心の声)田中さんの意見強いし、何か言っても言い返されるだけだよね。

中村部長「いいのか? 私としては、カスタマーセンターや営業第2も欲しいんじゃないかと思ったんだが、どうだ?」

田中営業第一TL(心の声)なんだよ、うちが欲しいって言ってるんだから、いいじゃないか。他の奴らなんて、結局、大した意見もないんだからさ。

小林営業第二TL「そうですね。今、私のチームは3人で、1人を営業事務に割いているので、実質2人でやっていますから。人を増やして欲しいというのはありますけど・・・。成果を出しているのは営業第1で、うちはあまり出せていないから・・・」

田中営業第一TL「そうですよ。会社の売上に貢献できるのは、営業第2じゃなくて、圧倒的にうちですよ」

井上CSTL「田中さん、そんな言い方しなくても・・・」

中村部長「うーん、じゃ、マーケはどうだ? それにCSチームは欲しくないのか?」

山下マーケTL「うちも欲しいのは欲しいです。うちがリード(見込み客)を提供しなければ、営業も動けないわけだし。うちと営業で一人ずつでもいいかなとは思います。」

井上CSTL「あのー、皆さんご存知のとおり、このところ解約率が上がっていて、うちも大変なんです。少ない人数で顧客フォローには限界あるし、それでも解約数が増えると、言われるのは私たちだし」

田中営業第一TL「それはカスタマーセンターに人を増やしたいってこと?」

井上CSTL「ええ、いえ・・・。・・・売上を考えるとやっぱり営業第一ですかね・・・」

田中営業第一TL「そう言ってもらえると助かるよ。うち、この間一人辞めちゃったから、その穴埋めでみんな残業続きだしさ」

井上CSTL(心の声)うちのチームだって残業続きなんだけど・・・田中さん、怖い・・・

小林営業第二TL (心の声)ほらね、やっぱり営業第一に決まりじゃん。早く会議終わろうよ。


<第1話冒頭抜粋>